最近、イカの値段がどんどん高くなっているのを知っていますか?2025年の現在、スルメイカの卸値は10年前に比べて約2.5倍にもなり、1キロあたり約1,378円に達しています。
この影響で、お寿司屋さんではイカの握りが1貫300円にもなるなど、私たちの食卓からイカが少し遠い存在になりつつあります。
この記事では、その理由や影響、そして今後について詳しく解説します。
イカが少なくなっている理由
最近、イカがあまり取れなくなっています。これが値段が上がる大きな原因です。
特にスルメイカは深刻で、10年前の2015年には1キロあたり約550円だった卸値が、2025年には約1,378円にまで上がっています。
この原因には次のようなことがあります。
- 温暖化で海の水温が変わったこと
- 他の国との海の資源をめぐる争い
- クロマグロが増えて、イカをたくさん食べてしまうこと
これらの問題が重なり、イカの量が減っているのです。
イカを食べたい人が多い
イカを食べたい人はたくさんいますが、取れる量が少ないため、値段が上がっています。
特にお寿司屋さんでは、イカの握り寿司が1つ300円もすることがあります。
刺身や天ぷらなど、いろいろな料理に使えるので、イカは今も人気があります。
漁業をする人が減っている
漁業をする人が減ったり、お年寄りばかりになっていることも問題です。
若い人たちが漁業に興味を持たない背景には、漁業が厳しい労働環境であることや収入の不安定さが挙げられます。
さらに、都会に住む若者が多くなり、漁村とのつながりが薄れたことも影響しています。
これからもイカを安定して取るのは難しくなるかもしれません。
また、漁船や道具の費用も高くなっているので、漁業を続けるのは大変です。
海の環境が変わっている
気候変動で海の環境が変わったことも、イカが減っている理由です。
海水温の上昇により、イカが好む冷たい水域が減少し、生息地が限られています。
また、台風の増加や海流の変化が漁場に影響を与え、漁業が難しくなっています。
さらに、一部の地域ではイカを取りすぎてしまい、資源が減ってしまっています。
このため、イカを安定して取るのが難しくなっています。
2024年のイカの値段
2024年のスルメイカの平均的な値段は、1キロあたり1,378円です。ヤリイカは1キロあたり1,192円になっています。
去年と比べてもさらに高くなっていて、家庭で気軽に食べるのが難しくなっています。
この流れはこれからも続くかもしれません。
イカを守るために必要なこと
イカの値段がこれ以上上がらないようにするには、次のようなことが必要です。
たとえば、漁業者や研究機関が協力して「海洋環境保全プロジェクト」を立ち上げ、持続可能な漁業を推進しています。
また、一部の漁村では若者向けの漁業体験プログラムを開催し、新しい世代の関心を引きつけようとする動きもあります。
- 環境にやさしい漁業を進める
- 若い人に漁業の楽しさを伝える
- 海の環境を守る活動をする
これらの取り組みをすることで、イカをこれからも食べられるようにすることができます。
まとめ
イカの値段が上がっているのは、いろいろな理由が重なっているからです。
取れる量が少なくなったことや漁業をする人が減ったこと、さらに海の環境の変化も大きな原因です。
でも、しっかり対策をすれば、イカをもっと身近な存在に戻すことができます。
この問題にみんなが関心を持つことが大切です。